Oracle Java SE 8 有償化対応の考え方
Oracle Java SE 8 有償化対応の考え方
Oracle Java SE 8が、2019年1月で無償サポートが終了し、サポートが有償化となる。
有償サポートを受けるべきか分からない方も多いかと思います。
この問題をどう考えて対策すべきかを、以下に記載する。
本記事の対象者:
Oracle Java SE 8のシステムの運用をしている方
以下の条件に当てはまる方は、あまり参考にならないかもしれません。
・Oracle Java SE Advancedなどの有償契約している。
・RedHat Enterprise LinuxのOpen JDKを利用している。(2020年10月までRedHatのサポートが受けられる)
http://access.redhat.com/ja/articles/1457743
・今後の新規システム開発にJavaのどのバージョンを利用すべきか検討している。
1.考え方のポイント:
今回のJavaのサポート有償化は、Java SEのリリースモデルの変更の一環として行われる。
上記の順で考え、有償サポートが必要かを判断する。
2.Java SEのリリースモデルの変更内容:
新しいリリースモデルでは、
と呼ぶ。
<新しいリリースモデル>
フィーチャー・リリースは、6カ月に1回リリース(3・9月)。
アップデート・リリースは、1年に4回リリース(1・4・7・10月)。
最新バージョンのフィーチャー・リリースとそのアップデート・リリースは、
オラクル社がビルドして公式OpenJDKバイナリとして配布する。(無償サポート)
最新バージョン以外のアップデート・リリースを入手するには、オラクル社の有償サポートの契約が必要。
<有償サポート>
アップデート・リリースを受けられる「Oracle Java SE Subscription」がオラクル社から提供される。
アップデート・リリースを受けられるのは、LTS(Long Term Support)指定されたバージョンみ。LTS指定は、3年ごとにOracleが指定。(JDK 11は確定。おそらくJDK 17、JDK23、…が、LTS指定される。)
有償サポートは、Premiere Support5年、Extended Support3年の最大8年
<既存のJava SEのリリースモデル変更の影響>
現在、生きているOracle Java SEのサポートロードマップは以下の通り。
なお、アップデート・リリースが不要であれば、Java SE 8を無料で利用し続けられる。
3.リリースモデルの変更への対処:
上記を踏まえて、現在のシステム運用とおなじレベルで運用するためにどうしたらよいか考える。基本的な考え方を以下に示す。
4.【参考情報】Java有償サポート(Oracle Java SE Subscription)の価格
※なお、本情報は決定価格ではありません。正確な価格はオラクル社に問合せてください。
Premiere Support:下表のとおり(2018年8月26日 現在)
Extended Support:1年目 Premiere Supportの110%、2~3年目Premiere Support120%
5.リンク集
本ページを作成するのに参考にしたURL
JDKの新しいリリース・モデルおよび提供ライセンスについて
http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/java/ja-topics/jdk-release-model-4487660-ja.html
Oracle Java SE サポート・ロードマップ
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html
Java SE 一般的なFAQ
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/overview/faqs-jsp-315926-ja.html
Oracle Java SE Subscription -概要ー
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/index.html
オラクル Java SE Subscription FAQ
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/javasesubscriptionfaq-4891443-ja.html
オラクル製品のライフタイム・サポート
https://www.oracle.com/jp/support/lifetime-support/index.html
ライフタイム・サポート・ポリシーFAQ
https://www.oracle.com/jp/support/lifetime-support/faq-lifetime-079289-ja.html
Oracle Java SE 8が、2019年1月で無償サポートが終了し、サポートが有償化となる。
有償サポートを受けるべきか分からない方も多いかと思います。
この問題をどう考えて対策すべきかを、以下に記載する。
本記事の対象者:
Oracle Java SE 8のシステムの運用をしている方
以下の条件に当てはまる方は、あまり参考にならないかもしれません。
・Oracle Java SE Advancedなどの有償契約している。
・RedHat Enterprise LinuxのOpen JDKを利用している。(2020年10月までRedHatのサポートが受けられる)
http://access.redhat.com/ja/articles/1457743
・今後の新規システム開発にJavaのどのバージョンを利用すべきか検討している。
1.考え方のポイント:
今回のJavaのサポート有償化は、Java SEのリリースモデルの変更の一環として行われる。
- Java SEのリリースモデルの変更内容を理解する
- 今と同じレベルでシステム運用するとき、リリースモデルの変更にどのように対処すべきか?
上記の順で考え、有償サポートが必要かを判断する。
2.Java SEのリリースモデルの変更内容:
新しいリリースモデルでは、
- 新機能が追加や削除されるリリースを、フィーチャー・リリース
- 機能変更のない脆弱性対策やバグ対策を、アップデート・リリース
と呼ぶ。
<新しいリリースモデル>
フィーチャー・リリースは、6カ月に1回リリース(3・9月)。
アップデート・リリースは、1年に4回リリース(1・4・7・10月)。
最新バージョンのフィーチャー・リリースとそのアップデート・リリースは、
オラクル社がビルドして公式OpenJDKバイナリとして配布する。(無償サポート)
最新バージョン以外のアップデート・リリースを入手するには、オラクル社の有償サポートの契約が必要。
<有償サポート>
アップデート・リリースを受けられる「Oracle Java SE Subscription」がオラクル社から提供される。
アップデート・リリースを受けられるのは、LTS(Long Term Support)指定されたバージョンみ。LTS指定は、3年ごとにOracleが指定。(JDK 11は確定。おそらくJDK 17、JDK23、…が、LTS指定される。)
有償サポートは、Premiere Support5年、Extended Support3年の最大8年
引用「JDKの新しいリリース・モデルおよび提供ライセンスについて」
現在、生きているOracle Java SEのサポートロードマップは以下の通り。
参考「Oracle Java SE サポート・ロードマップ」
なお、アップデート・リリースが不要であれば、Java SE 8を無料で利用し続けられる。
Javaは引き続き無料で利用できますか。
最新JavaバージョンのJava SE 9 および Java SE 8は無料であり、汎用コンピューティング向けに再配布できます。Java SEは引き続きOracleバイナリ・コード・ライセンス(BCL)に従って無料で使用できます。…(後略)
引用「 Java SE 一般的なFAQ」
3.リリースモデルの変更への対処:
上記を踏まえて、現在のシステム運用とおなじレベルで運用するためにどうしたらよいか考える。基本的な考え方を以下に示す。
- Java SE 8のマイナーバージョンを上げている。(Java SE 8が最新バージョンになっている場合)
⇒Oracleの有償サポートを契約し、2019年1月以降にバージョンアップする。 - Java SE 8のマイナーバージョンを上げていない。(開発時のバージョンのままになっている場合)
⇒Oracleの有償サポートは不要。
(脆弱性の内容によってはサポート契約が必要になる場合も考えられる。)
補足:ファイアウォールに守られた社内LANで利用されているシステムで、Javaの脆弱性対策を行わない運用をしていることが考えられる。
4.【参考情報】Java有償サポート(Oracle Java SE Subscription)の価格
※なお、本情報は決定価格ではありません。正確な価格はオラクル社に問合せてください。
Premiere Support:下表のとおり(2018年8月26日 現在)
Extended Support:1年目 Premiere Supportの110%、2~3年目Premiere Support120%
Java SE Subscription 価格体系
数量 サブスクリプションの単位 サブスクリプションの月額
1-99 Processor 3,000円
100-249 Processor 2,850円
250-499 Processor 2,700円
500-999 Processor 2,400円
1,000-2,999 Processor 2,100円
3,000-9,999 Processor 1,800円
10,000-19,999 Processor 1,500円
20,000+ 個別にお問い合わせください。
引用:「オラクル Java SE Subscription FAQ」のオラクル Java SE Subscription 価格体系
5.リンク集
本ページを作成するのに参考にしたURL
JDKの新しいリリース・モデルおよび提供ライセンスについて
http://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/java/ja-topics/jdk-release-model-4487660-ja.html
Oracle Java SE サポート・ロードマップ
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html
Java SE 一般的なFAQ
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javase/overview/faqs-jsp-315926-ja.html
Oracle Java SE Subscription -概要ー
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/index.html
オラクル Java SE Subscription FAQ
http://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/javasesubscriptionfaq-4891443-ja.html
オラクル製品のライフタイム・サポート
https://www.oracle.com/jp/support/lifetime-support/index.html
ライフタイム・サポート・ポリシーFAQ
https://www.oracle.com/jp/support/lifetime-support/faq-lifetime-079289-ja.html
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